ステンドグラス屋さんのブログ♪ 

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<<   作成日時 : 2010/05/19 19:13   >>

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さて今日はステンドグラスの展示会で発表された作品の続編です。 神奈川県の大和市から遠路遥々通ってきてくれているDK君。 独立希望の後継者候補生として町田市のステンドグラス教室を辞め、また土曜日にプロ養成講座がある関係で仕事まで変えて、一生懸命ステンドグラスを学びに来ている生徒さんです。 こういう一途な人は貴重ですよねぇ・・・ 私の時代では当たり前だったかもしれませんが、今の時代では数少ない男気のある好青年です。 何か質問すれば「考えるんだよ・・・」と言われ、後継者候補生としての英才教育なんですけど、それを理解してくれているのかどうか私には分かりませんが、とにもかくにもステンドグラスを「生業」にするんだという気持ちはくみ取れます。

上の作品はこのブログ初登場のDK君の作品です。 カパーテープでの作品は、ちょっと手先が器用な人なら誰でも出来ますが、下絵無しでしかもルーターをかけずに組み込みで作る全面ハンダバーレス工法での二作目です。 下絵があるとそれを基準に作るので、多少ガラスのガタがあっても下絵優先なので組んでしまいますが、その場合はガタがあるので当然強度が弱くなります。 なので補強のバーといった見苦しいものを何本か付けて制作するのが伝統的なヨーロッパの工法でした。

私は初めてステンドグラスに触れたのが、学研から出版されているナンシーのステンドグラスという本でした。 フランスの作家でジャックグリュベールという人が作られた、クレディーリヨネ銀行のナンシー店の天井の作品に感動し、この世界に飛び込んだわけですが、その時に感じたのが「補強のバーがないほうがスッキリするのになぁ・・・」という思いでした。

人に習えばそれと同等のものまでしか出来ませんが、独学ならばそれ以上のものを作れるはずだと感じ、33歳の時に独立。 ガラスの名前も分からなければ切り方すら知らない私でしたが、試行錯誤を繰り返し補強のバーを付けないのに、それ以上の強度を出し、透明感のあるアンティークグラスも使え、デザイン上の制約もなく見た目も綺麗で、しかもどこが割れてもそのガラスだけ交換できるという「全面ハンダバーレス工法」を世界で初めて確立し、その普及に努めております。

専門的な話で恐縮ですがルーターをかけずにガラスを組めば、鉛線の芯にバリが突き刺さってくれる為強度が何倍も増すわけで、打ち込む度合いが大変重要になってきます。それがキチンと出来ていれば補強のバーを付けていないのに、付いているものよりもはるかに強いパネルを作る事が可能になります。 文章として書けば簡単ですが技術的に難易度がとても高く、ヨーロッパの伝統工法である点付けをしている一般のプロを、たとえ1000人呼んで来ても誰も作れないほどの高い技術が必要なものです。 詳しく書けば一週間あっても足りないほど奥が深いものなんですが、学者さんでも理解できない匠の技なんですよねぇ・・・(*^^;

ちょっと話が脱線してしまいましたが本題に戻します。 デザインのコンセプトは「時間のシンボル」として規則的な図形を規則的に色を変えて時間の変化を表現したものなんだそうです。 展示会場では自然光が足りなくて画像としてもイマイチかもしれませんが、実物は大変綺麗なパネルです。 お世辞は嫌いな私ですが、二作目の全面ハンダバーレス工法のパネルとしてはまぁ良く出来た方だと思います。 DK君そのまま継続してより良い作品を作れるよう頑張ってくださいね。

拡大写真をご覧になりたい方は、写真をクリックして見てください♪ 
また、その他の生徒さんが作られたステンドグラスを見たいという方は、こちらからどうぞ♪


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